2017年11月1日水曜日

第38話 都会のオアシス





ある晴れたお昼過ぎのこと、七日町を歩いていると、一際目を惹く空間を発見。

その名は、「御殿堰」。


御殿堰

















まるで「入っておいで」といっているような開けた空間に、私は吸い込まれるように足を踏み入れました。


いくつもお店が連なる中、この御殿堰独特の雰囲気にふさわしい
蒼い暖簾のお店が目に止まりました。



呉服と和風小物を取り扱う「結城屋」さんです。


蒼い暖簾の結城屋
















さっそく中へ入ってみると、



優しげに「いらっしゃいませ」と着物がお似合いの店員さんが迎えてくださいました。

気品漂う店内には、呉服と小物がずらりと並んでいます。



着物はもちろんのこと、風呂敷や、小物入れにも使えるガマ口財布、
お手玉に和柄スリッパなど、純和風な雑貨から和柄をポップにした雑貨まで盛りだくさんなので、若い方も楽しめます。





店内に並べられた下駄



















無地のシンプルなものから柄の入ったお洒落なものまでよりどりみどり。
可愛い動物の絵柄が描かれた子供用の下駄も売っています。




試し履きもできて、店員さんに声をかけてみると履き方やサイズの相談を聞いてくれるので、これから下駄に挑戦してみたい人もおすすめです。




数ある商品の中でも特に気に入ったのはガマ口財布です。


柄のバリエーション豊富なガマ口財布


















古風な和柄のものから、ポップなデザインのものまで幅広く、
老若男女問わずお気に入りの柄が見つかると思います。




和風小物が好きな方、和風小物に挑戦してみたい方はぜひ御殿堰へ足を運び、
趣ある和の空間「結城屋」に訪れてみてはいかがでしょうか。




御殿関の落ち着いた雰囲気を存分に味わい、帰ろうとしたその時、一軒のお店が目に止まりました。


「岩渕茶舗(茶呑み処 いわぶち)」さんです。



茶呑み処いわぶち

















店内はお茶関連の商品を扱う店舗と、茶屋に分かれています。
茶屋では抹茶と和菓子を食べることができ、休憩にぴったり。




注文品が届くまでは店内に置いてあるお茶についての雑誌を読むことができ、
お茶好きにもってこいの、お茶に特化したお店です。





おすすめはわらび餅と抹茶がセットのお得メニュー。


わらび餅と抹茶のセット


















甘い黒蜜の絡んだモチモチなわらび餅と抹茶のほろ苦さは相性抜群!
他のメニューも、抹茶ソフトクリームやあんみつなど、どれも魅力的です。





お茶が好き、甘い物が好きな方におすすめのメニュー満載。
店員さんも明るく気さくなので気兼ねなくゆっくりできます。





この癒しの空間をひとしきり堪能し、お店を出て御殿堰を後にしました。


無機質な建物中にひっそりと流れる御殿堰は、水を運ぶだけでなく人を癒す、ちょっとしたオアシスのような存在です。





(写真・文 櫛田海斗)



〈結城屋〉
住所 山形県山形市七日町2丁目7−6
電話番号 023-623-0466
営業時間 10:00〜19:00
定休日 第2、第4木曜日




〈茶呑み処いわぶち〉

住所 山形県山形市七日町2丁目7−6
電話番号 023-623-0140
営業時間 9:30〜19:00
定休日なし

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