2018年11月15日木曜日

第47話 こだわりの新しさ



風が冷たく、そろそろ上着を離せなくなる寒さになりましたね。




この日、私はあるお店に行くために朝から七日町を歩いていました。

実は前に一度行ったことがあるのですが、

時間が無くちゃんと店内を見れませんでした。

この機会に行ってみよう!そう思い向かってみることに。




白が基調の可愛い見た目
























文翔館の裏にポツンとある可愛いお店。

その名も「kotonowa」さん。




宝石みたい




店内も白でスッキリと統一されていて、

どのお菓子も綺麗に並べられています。



その中でも目を惹かれたのが「チョコレート」

何やら有名だと聞いた事が……

店主さんにお話を伺ってみることに。



『チョコレートは年間通して売っています。
 
 夏の時期は売れなくて、出さないお店もあるけれど
 
 しっかり管理しながらやっていく事で、お店の柱にしたいですね。』




気になる味がたくさん























なんでも、店主さんはベルギーに1、2年行っていたそう。

そんなこだわりのチョコレート、期待抜群です。

どれにしようか迷い、6個入り1箱のものを買いました。




どれから食べよう……























「kotonowa」の名前は奥さんが付けたようで、

『いろんな出来事を通してお客様と大きな輪になって触れ合って行きたい』
『お客様に色々な場面で使ってほしい』

そんな思いが込められています。



実はお店の名前に、店主さんの試行錯誤の名残が!

店名の後ろに「habitude」と小さく書いています。

フランス語で、意味は日常や習慣なのだとか。素敵ですね。





なんと店主さんは七日町出身の方でした。

『七日町のシンボルである文翔館の裏にお店を建てられたのも良いですね。』



静かな街の雰囲気に溶け込む「kotonowa」さん。

また行こう、そう思える優しいお店でした。




(文・写真 小野葉月)

patisserie chokolaterie kotonowa

住所:山形市旅篭町3-3-41
電話番号:023-609-9344
営業時間:10:00-19:00
定休日:火曜日


2018年11月8日木曜日

第46話 変わりゆく街並み


11月に入り、日が暮れるのが早くなりました。

季節は徐々に冬へと近づいてきていますね。


七日町を歩いていると、

昔ながらの建物のなかにひとつ、おしゃれなお店がありました。

やわらかい印象の外観
















今回、私が訪れたのは

七日町シネマ通りを少し進んだところにある

「汽水域」という雑貨屋さんです。


窓の上に文字。右の建物から「ア」「ル」「ケ」見えますか?
















ここのお店、もともと長屋だった建物らしいのです。

この長屋は戦前からあったものらしく、本来5つ並んでいたみたいです。


その建物一つずつに

「アルケイド」=「アーケイド」と書かれていました。


しかし、残念ながら戦時中の道路拡幅工事で

最後の2つの「イ」と「ド」が取り壊しに…。


と、そんな歴史があるところだそうです!



さて、ではそろそろ中に入ってみましょう。

表札にお店のロゴ
















入口には黒板と表札がありました。

どうやら彫金雑貨のお店のようです。

シンプルな空間がまた良い


中に入ると、「いらっしゃいませ」と

やさしそうな女性の方が声をかけてくれました。


店内も落ち着いた雰囲気で

居心地の良い空間が広がっています。



彫金のアクセサリーや食器、ウッド製品などのさまざまな小物。

どれも手作りで、繊細で美しいものばかり。

眺めているだけで満足します。

細かい模様が施された彫金のお皿
















そして、先ほどの女性の方にお話をお伺いすると

このお店は昨年の9月にオープンしたばかりのようでした。


また、旦那さんと二人で経営しているそうです。

二人とも京都で彫金を学んで、旦那さんの地元山形市に戻ってきたとのこと。


旦那さんが主に制作をしており、

奥さんもアクセサリーを手掛けているみたいでした。



二階の工房も見学できるようなので

お邪魔させていただきました。

沢山の工具と本に囲まれたアトリエ
















中に入ると、例のご主人が出迎えてくれました。

お忙しい中、ありがとうございます、、!!

サンプルの作品。とっても細かい

















工房のなかを見学していると、

サンプルで作られた小物がたくさん。

細かく繊細な加工を施されたものが多く

すごいしか出てきません!



ご主人の出身は山形市。

おじいさんが彫金師であり、その影響で彫金の道へ。


七日町には、学生時代よく学校帰りに

寄っていたほど住み慣れたところだったみたいです。


しかし、15年ぶりに戻ってきたら

駅前や七日町などの街並みが

ほとんど変わっていて驚いた!とのこと。


たしかに、いろんな思い出があった地元が

廃れてしまったのを見るのは、言葉で表せないような

なんとも切ないですね、、


ご主人のお話を聞き

なんだか私も地元が恋しい気持ちになりました。


山形には珍しい彫金雑貨屋 汽水域さん。

場所にも作品にも、いろんな思いがつまっています。

彫金造り体験のワークショップも行っているので

ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。


(文・写真 梅津咲希)

汽水域
https://www.kisui-iki.com

住所 〒990-0042 山形県七日町2丁目6-13
お問い合わせ 023-609-9406
営業時間 11:00-19:00
定休日 水曜日・木曜日


第45話 昭和が残るミニレストラン



秋晴れだった週末のお昼時、友人達と七日町を散策した。




『ミニレストラン いけだ』


店内に入ると、椅子に座って新聞を読んでいるシェフが目に入った。

どうやら私たちが一番客のようだ。

「いやっしゃい。」

シェフと奥さんが笑顔で迎えてくださり、インタビューのお願いをすると、快く承諾してくれた。
インタビュー

33年前に夫婦で始めたこのレストラン。

芸工大生や山大生のみならず、市外、県外の方々もよく来られるそうだ。

「昔はこの通りもにぎわっていたけど、年々人が減っていくね。」
レトロな店内
時間がゆっくり過ぎていく。

私は、沢山あるメニューの中から、ビーフカレーを注文してみた。

人参の葉を添えたご飯に、柔らかいお肉が入ったルー。
少しだけピリ辛で濃厚なルーが、ご飯と相性抜群!素材の味を、存分に感じられる一品である。


ビーフカレー(税込 ¥1080)
サラダ
オレンジの切り方が可愛い!
料理を待つ間に、奥さんからお話を伺った。

二人はいつも、「無理しないで今日もやる。」をモットーにして店を営んでいるのだ。

そしてなんと、お店で使用している調味料は全て手作り!シェフはこだわりではないとの事だったが、私は、全て手作りというところが、『いけだ』にしかない味を引き出しているのだと思う。
調理中のシェフと奥さん


ちなみにシェフは、今年の甲子園で話題となった秋田県立金足農業高校出身。

甲子園期間中は『いけだ』に沢山人が集まり、みんなでとても盛り上がったことだろう。



かれこれお話しをしているうちに、シェフと奥さんが沢山サービスをしてくださった。
おみ漬け
菊が入った山形の郷土料理
珈琲
アップルパイと一緒に

アップルパイ

もちろんどれも手作りで、家庭の味がした。

特に、アップルパイはタルトタタンのような食感と味だった。

他のデザートも食べてみたい。



「ありがとうね。また来てね。」

最後に、『ミニレストランいけだ』を出る時、シェフと奥さんが笑顔で見送ってくれた。

アットホームなお店で、ずっと居たくなる、また行きたいと思える場所だった。

なにより、忘れられない料理の味と盛り付け、夫婦の人柄が、お客を魅了してやまないのだろう。

夜の『ミニレストランいけだ』にも是非行ってみたい。


(文・写真 芹澤菜月)

住所:山形県山形市七日町2丁目213

電話番号:0236322429

営業時間:午前1130分~午後1030

定休日:第2火曜日