2018年11月8日木曜日

第45話 昭和が残るミニレストラン



秋晴れだった週末のお昼時、友人達と七日町を散策した。




『ミニレストラン いけだ』


店内に入ると、椅子に座って新聞を読んでいるシェフが目に入った。

どうやら私たちが一番客のようだ。

「いやっしゃい。」

シェフと奥さんが笑顔で迎えてくださり、インタビューのお願いをすると、快く承諾してくれた。
インタビュー

33年前に夫婦で始めたこのレストラン。

芸工大生や山大生のみならず、市外、県外の方々もよく来られるそうだ。

「昔はこの通りもにぎわっていたけど、年々人が減っていくね。」
レトロな店内
時間がゆっくり過ぎていく。

私は、沢山あるメニューの中から、ビーフカレーを注文してみた。

人参の葉を添えたご飯に、柔らかいお肉が入ったルー。
少しだけピリ辛で濃厚なルーが、ご飯と相性抜群!素材の味を、存分に感じられる一品である。


ビーフカレー(税込 ¥1080)
サラダ
オレンジの切り方が可愛い!
料理を待つ間に、奥さんからお話を伺った。

二人はいつも、「無理しないで今日もやる。」をモットーにして店を営んでいるのだ。

そしてなんと、お店で使用している調味料は全て手作り!シェフはこだわりではないとの事だったが、私は、全て手作りというところが、『いけだ』にしかない味を引き出しているのだと思う。
調理中のシェフと奥さん


ちなみにシェフは、今年の甲子園で話題となった秋田県立金足農業高校出身。

甲子園期間中は『いけだ』に沢山人が集まり、みんなでとても盛り上がったことだろう。



かれこれお話しをしているうちに、シェフと奥さんが沢山サービスをしてくださった。
おみ漬け
菊が入った山形の郷土料理
珈琲
アップルパイと一緒に

アップルパイ

もちろんどれも手作りで、家庭の味がした。

特に、アップルパイはタルトタタンのような食感と味だった。

他のデザートも食べてみたい。



「ありがとうね。また来てね。」

最後に、『ミニレストランいけだ』を出る時、シェフと奥さんが笑顔で見送ってくれた。

アットホームなお店で、ずっと居たくなる、また行きたいと思える場所だった。

なにより、忘れられない料理の味と盛り付け、夫婦の人柄が、お客を魅了してやまないのだろう。

夜の『ミニレストランいけだ』にも是非行ってみたい。


(文・写真 芹澤菜月)

住所:山形県山形市七日町2丁目213

電話番号:0236322429

営業時間:午前1130分~午後1030

定休日:第2火曜日


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