2018年12月12日水曜日

第51話 暖かさを求めて



山形にもやっと雪が降り、本格的に冬の季節になりましたね。

マフラーと手袋が手放せなくなりそうです。

この日、私は七日町をぶらぶらと歩いていました。

シネマ通り周辺を歩いていると、ふと1本の袋小路を見つけました。

先が気になり進んで行くと……


何やら可愛らしい看板を発見。






ガラス窓から店内が伺える























なんと、そこには雑貨屋さんがあったのです。

その名も「WEEKENDERS」さん。

これは入るしかない!と思い店内へ。





優しい雰囲気が漂う

























店内は素朴で落ち着いており、

寒い外とは打って変わって「暖かい」印象でした。

並べられているのは陶器の食器や洋服、カバンに家具など様々。

また、この季節ならではの品揃えも。




気分はクリスマス























そういえばクリスマスだったなあ、と思いながら

この写真を撮っていた時。


『サンタさん、撮ってるんですか?』


奥から店主さんが声をかけてくださいました。

そうなんですよ、とお話をしていると……


それ、70歳のおじいちゃんが作ってるんですよ。』


これにはびっくり。しかも、お店の近くに住んでいるのだとか。



『お洋服も自転車で来るような主婦の方が作っていたり、

 天童の方が作られているハンガーフックはとても人気なんです。』



置かれている商品は、地元の方のハンドメイドのものばかり。

店主さんお一人でお店をやっているのですが、

お店自体はもう15年も経つそうです。

だからこそ、暖かみを感じたのかも知れませんね。



ゆったりとしながら店内を回っていると、

あるものが目に止まりました。





選ぶ楽しさ























それは、益子焼(ましこやき)です。

表面の模様や白の色の差など……

表情が一つ一つ違い、見ているだけで楽しいです。


中でもお気に入りはマグカップ。

元々自分用のマグカップを探していたのもあり、

こんなに良いものがあるならこれを機に買おう!と

真剣に選んでしまいました

1つ1620円と手が届く価格なのも良いですね。




表面の模様がポイント





















やっと選んだお気に入りの1つを買い、お店を出ることに。

帰り道に、これで何を飲もうともう考えていました。

「WEEKENDERS」さん、また冬のうちに行こうと思いながら

なんだかほくほくとした気持ちに。

皆さんも冬の楽しみを増やしませんか?




(文・写真 小野葉月)

WEEKENDERS

住所:山形市七日町2-5-9
電話番号:023-622-9783
営業時間:11:00-18:30
定休日:水曜日

2018年12月6日木曜日

第50話 趣味が集まる場所

~お店との出会い~

手が赤くなる程寒くなってきた今日この頃。

文翔館前で友人と待ち合わせをしていた。

少し早く来てしまったので、足を休める場所を探していたところ、洒落たカフェが目に入った。
店内インテリア
















店内は広々とした開放的な空間で、テーブル同士の間隔が程よく空いていた。

壁は、映画のポスターやパンフレット、ギターやCD、漫画やテーブルゲームなどで飾られていた。
映画のパンフレット

映画のポスターとギター

カウンター













これらは全て店主さんの趣味である。


特に凄かったのは、店主さんが学生時代に集めていた映画のパンフレットだ

90年代の貴重なものもあった。

お店の奥にあった原付バイクも存在感があった。
ニュー・シネマ・パラダイス


店主さんのバイク

















~朝ごはん~

映画のパンフレットがとても気になってはいたが、朝ご飯を食べていなかったので、とりあえず何か食べたかった。

そこで私が選んだのが『塩キャラメルとバナナのパン・ペリュデュ』だ。
塩キャラメルとバナナのパン・ペリュデュ
¥800

















フレンチトーストに生クリームとキャラメルソース、バナナがトッピングされていた。

自家製パンなだけあって、今まで食べたことがないもちもち食感。

強めの塩加減と生クリームとキャラメルの甘さが絶妙にマッチしていてとても美味しかった。

ボリュームがあり、食べ応えも満点だった。





~インタビュー~

ここで、このお店をブログに載せたいと思い、店主さんにインタビューすることにした。

インタビューをお願いすると、快く承諾してくださった。




「このお店はいつから始めましたか。」

ー今年の8月10日です。


 この建物は50年くらいのもので古くて汚かったから改装が大変でした。

 芸工大の子が有志で手伝ってくれて助りました。





「ちなみに奥さんは外国の方ですよね。どちらの出身ですか。」

ールーマニアです。

 僕、海外で働いていて、その時に出会ったんです。





「海外でのお仕事を辞めてこのカフェの経営を始めたんですか。」

ー僕は40になったら仕事を辞めてカフェをやろうと思っていたんです。


 カフェを始める時、僕に残っている私産といったら映画や音楽だったんです。

 それで映画や音楽をテーマにしたカフェを始めました。





「このカフェを経営するにあたってこだわりはありますか。」

ー自家製パンを作っていることですね。

 先ほど食べていただいたのも自家製です。

 あとは、お肉はお店から直接入荷しています。

 基本地元のものを使っています。

 お客様のご要望があれば地元のもの以外のものも使用します。





「お勧めの1品を教えていただけますか。」

ー自家製パンを使っている『パン・ペルデュ』ですね。

 フランス語でフレンチトーストという意味なんです。





~店内巡り~

この後、店主さんに許可をもらい店内を見させていただいた。

まずは、入り口のショーウィンドーの雑貨を見た。
入り口のショーウィンドー














これらは、奥さんが手編みで作ったもの。

サメのルームソックスや動物のポーチ、しおりなど可愛らしい編み物が沢山あった。

作って欲しいものの写真があれば、手編みで作ってくれる。
サメのルームソックス

ポニーのしおり














また、芸工大生が作ったイヤリングや置物もあった。クリスマスらしくて可愛かった。
イヤリング

置物












次に壁の棚に並べられた映画のパンフレットを見た。

90年代前後の『ニュー・シネマ・パラダイス』、『ジュラシック・パーク』から2000年代の『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『アメリ』など、昔の貴重なものから最近のものまで沢山揃っていた。

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』を夢中で見ていたら、店主さんが、

「リクエストがあれば好きなCDを流ながすよ。」

と声をかけてくださり、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』のCDをリクエストした。





















他にも沢山CDがあったので、是非聞いてみたい。
CDの棚



















~ランチ~

パンフレットを見ていたらかれこれ3時間が経過していた。

お昼時だったので、ロースビーフ丼を注文した。

ローストビーフ丼
¥900




















おしゃれな盛り付けで、赤身が詰まったお肉とガーリックベースのソースがとても美味しかった。

まだまだ美味しそうなメニューが沢山あったので、また注文したい。





~まとめ~
Cafe BOXでは映画の上映会や楽器の演奏会などができる。

近々古着がお店に並ぶようだ。

アーティストさんの展覧会もやるらしい。

是非足を運んでみて欲しい。

今日は、思わぬ出会いがあって充実した時間を過ごせた。

たまにふらりと街を歩くのも悪くない。






(文・写真 芹澤菜月)



Cafe BOX
住所:山形市七日町3丁目5番18号 工藤ビル1階
電話番号:023-676-5858
営業時間:12:00~23:00