2019年11月27日水曜日

第57話 愛される理由

11月も半ばに入り、蔵王には雪が積もってきましたね。

今回は体も心も温まるネパール料理店を紹介します。

赤い看板が目印です。
















七日町の小さな路地にある赤い看板と国旗が目に入るお店です。



今回お邪魔させていただいたのは、「カフェヒマラヤ」さんです。

たくさんのボトルと写真


















店内にはたくさんのお酒と来客したの方々の写真が多く飾られていて
住民の方に愛されているお店だと強く感じました。

店主のプラさんも気さくな方でたくさんの方に愛されている理由がよく伝わりました。



この「カフェヒマラヤ」の名前の由来は
ヒマラヤ山脈からきていて店主の地元に馴染みのある名前です。

本日のランチ:チキンカレー

シーフードカレー
































お店を開いて10年目になるお店のこだわりはカレーとおっしゃっていて、

私が頂いたチキンカレーもシーフードカレーも違った美味しさがあり、両方楽しむことができました。


左:ランチメニュー 右:夜メニュー

          















昼と夜でメニューが違っていて夜はお酒とカレーが楽しめるので
夜もお邪魔したいと思いました。


店主のプラさんの家系は飲食店を経営している方が多くいて
その思いが山形の七日町に馴染んでいてとても居心地のいい空間になっていました。


私が来店している時も若い方から高齢の方のお客さんがいらして
年齢問わず愛されているのだとそこで改めて感じることができました。


お話をしていると芸工大の学生もよく訪れているそうで学生の方にもオススメです。



(文・写真 喜嶋玲央)


カフェヒマラヤ

住所:990-0042 山形県山形市七日町1丁目2-42
電話番号:023-633-5858
営業時間:11:30-14:30 18:30-0:00
定休日:毎週月曜日

2019年11月15日金曜日

第56話 町に寄り添う服屋さん




 11月に入り、いよいよ冬を感じる季節になってきましたね。
みなさん衣替えは済ませましたか?



ぼくはもうそろそろあったかいアウターを出そうかなと思っています。

これから寒くなるにつれ、冬服を買おうと思っている人も多いと思いますが、みなさんはどこで服を買っていますか?

山形出身の友達にこの質問をすると大抵
「山形に服買うとこないから仙台に行っちゃうか、ネットかな」と答えます笑
分かります笑 仙台駅の中にもいっぱい服屋ありますし、
ネットはたくさんの種類を見れますからね、、、


でも山形には素敵なお店があるんです!おすすめしたいのが七日町にある「OVER LAY」というお店です。



お店の外観



オレンジ色の外観が目印

初めて訪れたのは一年くらい前でそれ以来何度か足を運んでいます。


お店の名前である「OVER LAY」は積み重ねるという意味ですが、
素敵に年を重ねていこうといったメッセージが込められているそうです。



店内に入ると




店内に並ぶセレクトされた洋服たち





















目まぐるしく流行が変わるファストファッションの時代に流行にとらわれず、
質の良い服がセレクトされています。

お店の人がセレクトしているので服のブランドやその服の魅力について説明してくれます。







オススメの洋服を聞いてみよう!


























一番のオススメポイントは店員さんと顔見知りになれることです

顔見知りになると「この間買ったあの服と合うかもね」「この色似合うんじゃない?」と話しながら服を買うことができ、自分に合う服や、自分の新しい部分を見つけられるかもしれません。


なによりお互いに信頼関係がうまれるので、信用して買い物をすることができます。
(本来買い物ってこういうものだったのかも。)お店にはいわゆる常連さんも多いそうで、





メンズもレディースも充実






















店内にはお客さんの子どもが描いた絵が飾ってあります。接客をしていると小さかった子どもが大きくなってお母さんと一緒に服を買いにくるといったこともあるそうで地域に密着したお店になっています。





お客さんの子供の絵

















全国均一の店ではないこのような店があると町の魅
力も上がるとこの間読んだ「ファスト風土化する日本」という地方の問題点について書かれている本にも書いてありました。(この本もおすすめです。)

たくさん服を買うよりも質が良く長くお気に入りで着られるものだったら、ちょっと高いと思っても長い目で見ればお得なんじゃないかと思ったりもします。


そういうふうにちょっと勇気を出して買った服ってやっぱり思い入れがあるので大事にしなきゃと思いますし、ひとつのものを大切にしたり、同じものを好きでいられるのって素敵なことですよね。



そんな服がこのお店で見つかるかもしれないのでぜひ行ってみてください!



購入した靴下























ちなみに僕は靴下を買いました^ ^ 靴下はいつも無○良品でいつのまにか片方なくなってしまうのでこの靴下は無くさないようにしようと思います笑 

OVER LAYのみなさんお話を聞かせていただきありがとうございました!


(文・写真 工藤 泰地)

OVER LAY
住所 〒990-0042  山形県山形市七日町2-5-4
電話番号 023-641-7741
営業時間 10:30~19:00



2019年10月23日水曜日

第55話 お客さんの絶えないどら焼き屋さん

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七日町通りから少し外れたところに、お客さんで賑わう甘味処があります。
栄玉堂さんです。




栄玉堂さんは江戸時代末期に創業した老舗の甘味処。



スキーの高梨沙羅選手も訪れたことがあるようで、写真が飾られていました。






店内でお茶をしながら、ゆっくりとお菓子を楽しむこともできます。
暖色の照明が居心地の良さを感じさせます。






栄玉堂さんで一番人気の和菓子と言えば、どら焼き。
いつもショーケースいっぱいに並んでいます。



栄玉堂さんのどら焼きは、種類がとても豊富。普段はあまり見かけないような味にも出会えてしまいます。こんなにあると味選びに悩んでしまいますね。



わたしは、「生クリームどら」と「マスカルポーネどら」を食べました。



 「生クリームどら」はお店の定番です。
ふんわりとした皮にクリームと粒あんがよく合います。


 「マスカルポーネどら」は、さっぱりとしたフレッシュタイプのチーズと粒あんの組み合わせ。ティラミスの材料として用いられる癖のないチーズです。
こちらも粒あんとの相性がとても良く、チーズ苦手な人でも食べられるようなどら焼きです。



もっと食べたいと思うくらいのふわふわな皮。

このふんわりとした弾力のある皮は、卵黄と卵白を別々に泡立てることで
生み出されるそうです。


手間をかけているからこそ作られる美味しさ作られる過程を知ってから食べると、
ますます美味しく感じるような気がしました。



季節に応じて様々な味も販売されているので、そちらも気になりますね。



平日でもお客さんが絶えません。会社などに、いろんな味を少しずつ組み合わせて、お土産として何十個も買われていく方が多いそうです。


友だちと色んな味をシェアしても楽しそうですね。
皆さんもお土産にしてみてはいかがでしょうか。

(文・写真 荘司琴美)

店名:栄玉堂
住所:〒990-0047 山形県山形市旅籠町2丁目1-45
電話:023-622-2134
営業時間:9:00-18:00
定休日:月曜


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2019年1月31日木曜日

第54話 誇りある場所

とある休日、私は山形の建築巡りをしていた。

この日一番感動した建物は、最も美しい日本の赤レンガ建造物と言われている『文翔館』だ。
文翔館




















文翔館は、七日町大通りを突き当りまで進んだ場所に、どっしり構えている。


中庭




















ここは、『るろうに剣心』のロケ地でも知られている。

時代を匂わせる赤レンガの存在感が何とも言えないほど美しい。





今回、私は文翔館の装飾を取り上げてみようと思う。
中央階段




















まずは階段だ。

階段の手すりの装飾は、アカンサスの葉をモチーフにしているそうだ。
天井




















天井の装飾も見どころだ。

この天井は、山形の職人さんが、すぐに固まってしまう漆喰に素早く装飾をしなければな

らない難しい技術で仕上げた、繊細な装飾で覆われている。















 床の装飾にも目を奪われた。

質感的には昔の学校の床と似ていたが、装飾は別格である。
















壁の装飾も美しかった。

部屋ごとに異なった装飾で、どれも西洋的だった。

花を入れたデザインが多く、より西洋を感じられた。




















最後に門の装飾だ。

鉄素材で、細かな装飾が細部まで施されていて、道行く人を魅了していた。

ハート形の装飾もあって、現代的な感じもした。




山形を歩いていると、惹き付けられる建物が沢山ある。

まだまだ発見していない建物があるだろう。

また良いものに出会える冒険に出てみよう。

(文・写真 芹澤菜月)





施設名所:山形県旧県庁及び県会議事堂(文翔館)
住所:山形県山形市旅篭町3丁目4-51
電話番号:023-635-500
営業時間:9:00~16:30 
休館日:第1・第3月曜日、年末年始

第53話 焼き芋一筋に込めた思い


あけましておめでとうございます。

年末年始はいかがお過ごしでしょうか。

雪も積もり、本格的な冬になり

これからますます寒い季節になっていきますね。


今回は冬にぴったりなお店にお邪魔してきました。

右の赤い建物が煉瓦屋さん






















七日町一番街の通りから、

煉瓦屋さんと栄屋本店さんの小路に入ると左手に見えます。


和風な外観です





















今回、お邪魔したお店は「焼き芋専門店 まるわ商店」さんです。



ショウケースいっぱいに並べられた種類豊富な焼き芋






















お店はテイクアウト専門で、お菓子屋さんのように

ショウケースのなかに焼き芋が並べてありました。

かなりたくさんのサツマイモが取り揃えてあり、

近いところだと新潟、遠いところだと九州から取り寄せているそうです。




生芋の販売





















右手には生のサツマイモも販売されていました。




店主さんオススメの芋ジェンヌ





















店主さんによると、一番のオススメはこの「芋ジェンヌ」。

新潟県産の蜜芋で、なかなか手に入らない希少な芋です。




焼き芋の説明わかりやすいです




















焼き芋にも種類があり、

昔ながらのホクホク系と

蜜が入っているねっとり系があるとのことです。





きれいな黄金色







私もひとついただきました。

割った瞬間から普通の焼き芋よりやわらかいです。

今まで食べたことのある焼き芋のなかで一番甘い!

確かに希少価値のあるサツマイモだと思います。




また、店主さんは、前職、青果関係のお仕事に勤めていたそうです。

そのため、サツマイモの種類が沢山あることは知っていました。

そして、焼き芋の甘さに感動し、

「焼き芋はスイーツだ!」をキャッチコピーとして

このお店を開いたようです。


店主さんのお話を聞いていると

自身の感動をみんなにも味わってほしい気持ちが

よく伝わってきました。


店主さんの熱意がつまった焼き芋を

ぜひ、みなさんも食べてみてはいかがでしょうか。





(文・写真 梅津咲希)



焼き芋専門店 まるわ商店

住所:990-0043 山形県山形市本町2丁目3−18
電話番号:080-3321-8916
営業時間:10:00-19:00 なくなり次第終了
定休日:毎週月曜日

2019年1月17日木曜日

第52話 ここから贈り物を

外に出ると息は白く、手はかじかむ季節になりました。


家に帰りこたるに入る瞬間、この上ない幸せを感じます。


東北の冬を乗り切るのはやはり厳しいものですね。









今回も以前行ってみて素敵だと思ったお店を紹介するべく

取材しに行ってきました。



大沼と山形グランドホテルの間にある路地に入るとそのお店はあります。





どこか懐かしさを感じさせる電光看板























その名も「栗の実洋品店」さん。




赤いレンガと屋根が目印
























「栗の実洋品店」は元々山形銀行本店のあたりで

「マロン」というお店として親しまれていました。



しかし、9年前に起きた火事が原因でお店をたたまざる負えなくなり、

現在の場所に移転してきたそうです。









店内に入ってみると、

白い壁にアンティーク調のライトの光が

反射して明るい印象です。




商品棚まで可愛らしい

























商品は店主さんのこだわりのセレクト。



自分の好みのもでもあるが

第一はお客さんが喜んでくれるもの、

必要としているものを取り揃えています。



また、逆アプローチでメーカーさんの方から

お店に置いてもらえないかというお誘いもあるそうです。



お客さんからもメーカーさんからも求められる素敵なお店。






食器は国産にこだわり、



美味しい時間を楽しめそう























衣服は山形にはないもの、

うちにしかないものを取り揃えているそうです。




他では買えない特別感

























アクセサリーも国産で、被らないデザインが魅力的。



量産型じゃないものへの興奮
























和装にも相性が良さそう




























ここは元々古い洋裁店でした。


全てオーダーメイドで、

店の二階で縫い子さんたちが

一着一着丁寧に作っていたとのこと。




形が珍しいフィッティングルーム
























そのためここのフィッチングルームは

当時と同じものと使用しています。







また、床は大工さんが工事してくれたが

それ以外は全て店主と旦那さんで行ったという内装の改装。





自作のタイル貼りカウンター

























商品の下のタイルも手作り





























店主さんは

ネットで買い物ができる時代だから、

ここにしかないものを置いている。

ここじゃないと買えないものを揃えている。

とおっしゃっていました。







皆さんも是非

ここにしかないものを見つけに行ってみませんか?







(文・写真 長谷川ののか)



栗の実洋品店

住所:山形市七日町1−2−56
電話番号:023-641-5884
営業時間:月〜木・日 10:00〜17:30  金・土 11:00〜18:00