2017年1月19日木曜日

第09話 本とお茶、ときどき羊羹。





こんにちは。

山形は厳しい寒さが続きますが、皆さん体調はいかがでしょうか。

私はこの寒さを言い訳に新しいコートを買ってしまいました。

今日は新しく買ったコートを着て、七日町を歩いていきたいと思います。















今日はあいにくの曇り空。

静かなまちには、今にも時計の針の動く音が聞こえてきそうです。


文翔館の門をくぐり、庭を通り抜け、今日はこっちに歩いてみよう。


まちがしんとしているせいか、自分の足音がいつもより大きく鳴っています。

ぎゅっ ぎゅっ ざく ざく















ふと顔を上げると、そこにはお店が。

窓から温かい光が溢れています。

今日はここにしよう、私は自然とそう思いました。


中に入ると、書房という名の通りたくさんの本が並んでいます。

歴史の本、物語、雑誌に絵本まで。

表紙を眺めているだけでもわくわくするような本がいっぱいあります。


席に座ると、奥から出てきたお店のご主人がメニューを持ってきてくださいました。

私はそのメニューを見てびっくり。

見た目が文庫本そのものだったので、はじめメニューだとわかるまでに少しかかりました。

可愛らしいメニューなので、皆さんはぜひお店で見てみてくださいね。


さて。

緑茶と羊羹を注文したら、本を選びます。

ここ紙月書房さんでは買っても買わなくても本棚から自由に本をとり、

自分の席でゆっくり読むことができるそうです。

注文したお茶とお菓子がテーブルに運ばれてきたら、至福の読書タイムがはじまります。

本を読み、羊羹を一口。

そうしてゆっくりと時間が過ぎていきました。















気がつくと、もう1時間も経っていました。

あまりの居心地の良さにお店を出たくなくない・・・

外はもう暗くなっています。

仕方ない、今日はここでお暇しましょう。


また来ます。

そう言って店を出ました。

冬の夜は寒さが厳しく、なんだか寂しい気持ちになります。

またあのお店に行きたいな。

そう思いながら、私はまた歩きました。




紙月書房

🏣 990-0054  山形市六日町7-53

・ 営業時間 / 10:00~19:00
・ 定休日 / 毎週火曜日&第2・4水曜日
・ 駐車場 / 有
・ ホームページ / kamitsuki.jp


(文・写真 佐藤佑海)



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